喫煙中・禁煙予定の方必見!!たばこで薬の効果が変わる??

 

たばこを吸うことが好きな方、たばこが好きだけど価格が上がって禁煙しようかなと考えている方、皆さんは喫煙すること・禁煙することで薬の効果が変わる可能性があることをご存知ですか??

たばこと同様に飲食物によって薬の効果が変わることが多々あります。例えばグレープフルーツジュースが薬の効果に影響を与えることは有名ですね。様々な趣向によって薬の効果は変わります。今日はそんな趣向のひとつである、たばこが薬の効果に与える影響について解説したいと思います。

 

たばこが薬の効果に与える影響って??

たばこに含まれる主たる成分であるニコチンは私たちの体内に存在する薬物代謝酵素であるシトクロムP450(CYP)1A2を誘導することが分かっています。多くのお薬は口から飲まれると、主に小腸や肝臓で代謝(少しだけ違う形に変わる)されます。

A → A´ (薬効を示す)

B → B´ (薬効を示さない)

 

例えば薬の効果を示さないAというお薬を飲むと、小腸や肝臓で代謝され薬の効果を示すA’という形に変化したり、薬の効果を示すBというお薬を飲むと、小腸や肝臓で代謝され効果を示さないB’という形に変わったりするんです。

その代謝の一部に関わっているのが、先ほど紹介したCYP1A2です。喫煙する事でこのCYP1A2が誘導される(薬を代謝する力が強くなる)ため、薬によっては同じ量を飲んでも効果が弱まったり強まったりしてしまうわけです。常用している薬がある方で禁煙をはじめた場合、喫煙中は薬の効果がちょうど良かったけれど、禁煙を始める事で薬の効果が変わってしまうことがあります。

全てのお薬の代謝にCYP1A2が関与しているわけではありません。一部のお薬ですので、喫煙中の方または禁煙をしようかなと考えている方は自分が飲んでいるお薬がないかチェックしてみてください。

 

たばこが影響する薬って??

テオフィリン製剤(テオロング・テオドール・テルバンスなど)

喫煙者は非喫煙者に比べるとテオフィリン製剤の効果は弱くなると報告されています。テオフィリンは気管支喘息や慢性気管支炎(COPD)に使用されるお薬です。喘息などは薬により発作が起こらないように厳密に管理し治療されます。これからテオフィリン製剤を服用される方で喫煙中の方は病院で医師や薬剤師に申し出てください。また特に注意が必要なのが、テオフィリン製剤を服用中に禁煙をする時です。喫煙により誘導されていたCYP1A2が元の状態に戻ると、テオフィリン製剤の効果が強くでてしまいテオフィリンの中毒症状が現れてしまう事例が報告されてます。テオフィリン製剤を飲まれている方で禁煙を考えている方は受診されている病院で一度相談してみてくださいね。

 

オランザピン製剤(ジプレキサ)

オランザピンもテオフィリン製剤同様、たばこはオランザピンの効果を弱めると報告されています。オランザピンは統合失調症や双極性障害といった精神系の疾患に使用されるお薬です。オランザピンを服用される(している)方で、喫煙を始める・禁煙をする方は薬の作用が変わる可能性があるため医師または薬剤師に相談してくださいね。

エルロチニブ(タルセバ)

エルロチニブは分子標的薬という抗がん剤にあたる薬です。エルロチニブは喫煙により、薬がどのくらいの濃度で、どれくらいの時間、血中に存在したかの指標であるAUCが64%も減少したとのことです。喫煙によってそんなにお薬の効果が変化するのかと驚きますね。

 

添付文書上、たばこが併用注意として記載されているのはこの3剤

医療用の医薬品のなかで、添付文書上(お薬の情報が記載されたもの)で喫煙とお薬の併用が注意であることが記載されているお薬は以上の3剤でした。

  • テオフィリン製剤
  • オランザピン製剤(ジプレキサ)
  • エルロチニブ(タルセバ)                                             *2018年6月に当ブログ著者が個人的に調べた結果です

 

喫煙または禁煙をしていることを病院・薬局で伝えてください

喫煙・禁煙でお薬の効果が変わってしまうことをお伝えしましたが、決して喫煙をすることや禁煙が悪いわけではありません。食の趣向が薬の効果に影響することもあるわけですからね。

大切なことは喫煙や禁煙が薬の効果に影響することを認識し、なにか病気になったときは喫煙していることを病院で伝えることです。

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